前回お伺いした際に、
背丈が低くてコンバイン入れられないかもしれないと聞き、収穫作業をお手伝いさせていただきました。
そしてついに!
権座の島にコンバインを渡す、その瞬間に立ち会うことができたのであります。
「島にコンバインを渡す」
意味がわからないと思いますが、
権座は、琵琶湖の内湖である西の湖に浮かぶ、湖上の田んぼなのであります。
なので、権座の島までコンバインをボートで運び、収穫をするんです。
(運搬中にボートが沈んだとか沈まないとか、まことしやかに言い伝えられています)
連結させたボートにキャタピラが通れるよう梯子のようなものを渡して、乗船(笑)
別のボートで曳航して、無事、権座の島へ到着!
肝心の大豆畑の方は。。。
背丈は低いが莢付きは良さそうです。
収穫はコンバインでできそうということで一安心。
その前準備で、雑草とりをお手伝いさせていただくことになりました。
雑草が大豆に絡まっていたり。。。
所によっては雑草の中に大豆が埋もれてしまっていたり。。。
なぜ収穫前に雑草とりが必要なのか、コンバインが入って納得。
ツルがコンバインに絡まって、引っかかってしまうんですね。
収穫後はこんな感じ。
どうしても刈り残しが出てしまうので、もったいないとせっせと引っこ抜いてはコンバインへ。
収穫後は、調整、選別を経て出荷されることになります。
数時間のわずかなお手伝いではありましたが、収穫までのプロセスの一端に触れ、
ひと袋の大豆は、(当たり前ですが)工業製品などではない、
農家さんの地道な手間の積み重ねの結晶なのだと実感を持つことができました。
除草剤を使えば雑草は生えない、今日のような作業は必要ないのかもしれません。
ではなぜそうしないのか?
こういう選択の一つ一つに、農家さんの考え方や個性が表れます。
大豆といえばとかく品種ばかりが注目されますが、
豆腐屋さんの思いと農家さんの思い、その橋渡しができる大豆屋でありたいと思うのでした。